吉祥天像(きっしょうてんぞう) / 小田原山真言律宗浄瑠璃寺蔵
吉祥天像 / 小田原山真言律宗浄瑠璃寺蔵  
厨子入木造吉祥天立像 - 本堂安置。像高90.0cm。檜材割矧ぎ造。彩色。截金。附像内納入品吉祥天摺仏(59枚)、革製厨子金具形残欠(8片)。平安朝風の優美な作風の像であるが、『浄瑠璃寺流記事』によれば実際の制作は鎌倉時代の建暦2年。仏教尊像としての威厳と、写実的な官能美が見事に調和した作品。九体阿弥陀の中尊の向かって左の厨子内に安置され、春、秋、正月の一定期間のみ開帳の秘仏。(公開は1/1〜1/15、3/21〜5/20、10/1〜11/30)本像を納める厨子の扉に描かれた仏画も鎌倉時代の絵画として貴重。ただしオリジナルの厨子扉は東京芸術大学所蔵で、浄瑠璃寺のは模写。