千手観音坐像 / 清水寺
千手観音坐像 / 清水寺  
 清水寺本堂本尊の千手観音立像は33年に1度開扉の秘仏であり、写真も非公表。本像は、42本の手のうち、左右各1本を頭上に伸ばして組み合わせ、化仏を捧げ持つ特殊な形式の像で独特の形をもち、「清水型」といわれている。また同じ清水寺の奥之院本尊の秘仏千手観音像は珍しく27面をもつ坐像である。この様な形式の像を「清水寺形千手観音」と称し、これを模した彫像、画像が日本各地に存在する。この様な脇手のうちの2本を頭上に掲げる形の千手観音については経典になくその由来は未詳。脇侍として毘沙門天像と地蔵菩薩像を安置するが、このうち地蔵菩薩像は、鎧で武装した上に袈裟を着け、兜をつけ、剣を持つ特殊な形の像である。